歯みがきのあとは、少しの水での一回ゆすぎ
- 2023年06月24日
夏至が過ぎ、昼間が短くなっていくのが何だか寂しい。おか歯科医院 院長 岡です。
フッ素には、むし歯原因菌の働きを弱め、歯の再石灰化を促し、むし歯になりにくくする作用があります。最も簡単なフッ素の利用方法は、フッ素配合ハミガキ剤を使うことでしょう。市販のチューブタイプのハミガキ剤の約90%には、フッ化物が配合されています。フッ素入りハミガキ剤を用いてむし歯予防をするにあたり大切なのは「フッ素を口の中に長く残す」ということです。フッ素入りのハミガキで歯をみがいたあとに、何度もうがいをするとフッ素が無くなり、その効果が期待できません。
イエテボリ法という、歯みがきのあとのゆすぎ方を紹介します。
歯みがきのあと、ハミガキ剤を吐き出さずに水10mlを口に含み、30秒間ぶくぶく洗口してから吐き出します。一回しかゆすがないということです。
歯みがきのあと何回もうがいをしている人にとっては、味が残るし気持ち悪い、と感じると思います。水10mlは小さじ二杯とかなり少量です。この方法、正直難しいかもしれまさん。私は毎日のハミガキで、ハミガキ剤を吐き出して、約10mlの少量の水で一回だけゆすぐ、という方法を行っています。
田辺市内の中学校の校医をしていますが、中学生のむし歯は激減しています。田辺西牟婁郡の小学校でフッ素洗口を行っている結果と思います。(残念なのは、正しい歯みがき習慣の定着していない生徒には、歯周病は認められますが。)
少量の水での一回ゆすぎ、始めてください。味は残りますが、慣れます(笑)