使い分けて
- 2023年10月16日
日足はすっかり短くなり、秋風の冷たさを感じる季節となりましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて今回は「液体歯磨剤(デンタルリンス)」と「洗口液(マウスウォッシュ)」についてお話ししたいと思います。この2つの商品、使用されていたり店頭で目にされたこともあるかと思いますが、それぞれの違いはご存知でしょうか?
液体歯磨剤は、その名の通り、液体タイプの歯みがき剤です。口の中を爽快にしたり口臭を防いだり、炎症を防いで歯周病を予防したりなどさまざまな効能効果があります。
歯みがき剤なので、基本的にはハブラシを使ってブラッシングをします。使い方は、液体を口に含んで、ぶくぶくうがいで口の中全体に行き渡らせた後に吐き出し、その後、ブラッシングをします。
液体歯磨剤のメリットは、ペースト状の歯みがき剤に比べて、口の隅々にまで成分が行き渡ります。また、研磨剤が入っていないため、よりやさしく歯や歯ぐきをケアすることもできます。
次に洗口液について。
洗口液は口を爽快にしたり口臭を防いだりなど、歯みがきの補助的なツールとして手軽に使えるアイテムです。使い方は、口に含んで吐き出すだけで、使用シーンを選びません。歯みがきの仕上げとして使うことが望ましいですが、どうしてもブラッシングをする時間がないときは、洗口液を使うだけでも多少は汚れを落とすことができます。時間がないときや口臭が気になるときに使いましょう。
使い分けのイメージとして、液体歯磨剤は歯みがき剤と同様にブラッシングと併用するときのアイテムで、洗口液は手軽に口臭を予防したり、口の中をサッパリさせたりしたいときのアイテムといえます。なお、どちらのアイテムも使用後に水で口をすすぐ必要はありません。水ですすいでしまうと有効成分が流れてしまうため、なるべくすすがない方がいいでしょう。
ちなみに、「液体歯磨剤」には清掃剤(研磨剤)が配合されていませんので、お茶やコーヒーなどの成分による歯の着色汚れを充分に落とすことができません。そのため、歯の着色などが気になる方は研磨剤配合の歯磨剤と併用することをオススメします。
市販されている液体のオーラル製品にはさまざまな呼び方がありますが、裏面を見ると「洗口液」か「液体歯磨剤」の表示が記載されています。また、使用方法や効果など違いも記載されてますので、ぜひ裏面をチェックして見分けてみてください。
前田